冷え性は万病のもとといわれており、さまざまな体の不調を誘発してしまうものです。
頭痛や肩こり、不眠など日常生活にまで支障が出る可能性も高く、実際に冷え性で苦しむ人は多いですよね?
特に女性の冷え性は多く、その原因が体質からくるものなのかそれとも後天的な理由なのかなどでも大きく違います。
そんな冷え性の改善方法としていま注目されているのが「温泉」なのです。
この記事では、冷え性に効く温泉の効能や的確な入浴方法などをご紹介していきます。
併せて冷え性に有効なおすすめ温泉をいくつかお伝えしていきますね♪
効果が望めるのなら、冷えが一番辛い「冬」こそ温泉に入って冷え性改善をしたいな♪
冷え性に効果的♪温泉効能とおすすめ湯スポット紹介

温泉は湯の効能によって健康効果が望めるものだと多くの人が認識していますよね?
そんな温泉ですが家庭のお風呂と大きく違う点としては、やはり湯質の問題でしょうか・・・
家庭の湯質は水道水などを沸かしたものになるので保温効果があってもすぐに冷めてしまいがちです。
ですが、「温泉」の湯質にはさまざまな成分が混ざっていることで、より保温効果や保湿効果が望めます。
温泉に入ることで、家庭のお風呂以上に血流促進増加や血管拡張・血行促進効果が大きく期待できる点が嬉しいですね。
冷え性には最強の味方となる「温泉の効能」を利用してぜひ寒い冬を乗り切りましょう♪
ここからは冷え性のあなたに役立つ、温泉の泉質をひとつずつ解説していくのでお見逃しなく!
塩化物泉(えんかぶつせん)
温泉に含まれる塩化物泉は「食塩泉」とも呼ばれており、食塩が主な溶存成分になります。
お湯の色はほぼ無色透明になりますが、口に含むと塩気を感じるのでわかりやすいです。
塩化物の入った温泉に入浴することで、食塩成分が肌表面に付き体温の低下を防いでくれます。
そのために塩化物泉は「熱の湯」という別名もあるほど体を芯から温める効果絶大。
塩化物泉の適応症の一部としても「冷え性」が入っているのでぜひ試してほしい泉質なんです!
まさに冷え性の私には願ったり叶ったりの効能をもつ湯だわ♪
温泉資源に恵まれている日本では特にふさわしい泉質であり、単純温泉と並びもっとも多い泉質でもあるのです。
塩化物が含まれる泉質の温泉は以下の通りなのでぜひチェックを!
- 定山渓温泉
- 熱海温泉
- 塩原温泉郷
- 白浜温泉
- 指宿温泉
- 小浜温泉
- 城崎温泉
効能としては冷え性の改善だけでなく、肌の乾燥を防いでくれる効果もあるので乾燥肌やアトピー性皮膚炎にもおすすめです。
硫黄泉(いおうせん)
硫黄泉はいかにも温泉らしい湯の香が漂っており、湯の華が見られるという特徴で人気が高い温泉になります。
硫黄泉は火山性の温泉に恵まれた日本特有の泉質といえるのではないでしょうか。
その中でも遊離硫化水素が主な泉質となっている「硫黄泉」は、末梢神経や血管拡張などの作用が望めます。
まさに冷えの改善にはうってつけの泉質ですので冷え性の人が入浴しない手はありません!
以下が硫黄泉の温泉一覧になりますので参考にしてくださいね!
- ニセコ温泉
- 秋田八幡平温泉
- 万座温泉
- 新穂温泉
- 粗野温泉
- 芦の湯温泉
- 湯の蜂温泉
- 雲仙温泉
硫黄泉のお湯には緑色をしたものもあるそうなので、目で見ても楽しめそうですね♪
二酸化炭素泉(にさんかたんそせん)
二酸化炭素泉は末端神経の拡張と血流の増加作用が強いため、冷え性の改善に適した泉質です。
心臓に負担をかけずに末端まで血液の循環を促進してくれる働きがあるので、「心臓の湯」とも呼ばれています。
二酸化炭素泉のお湯は、入浴すると全身に炭酸の泡が付着し爽快感があるのが特徴的です。
以下が二酸化炭素泉の温泉一覧になりますので参考にしてくださいね♪
- 有馬温泉
- 長湯温泉
- 湯屋温泉
- 船小屋温泉
- 肘折温泉
- 五味温泉
- 小坂温泉郷
- 初谷温泉
主に皮膚トラブルへの効能が大きく期待できる硫黄泉ですが、末梢神経の血管拡張作用が望めるので冷え性改善にも期待できますよ!
含鉄泉(がんてつせん)
含鉄泉は温泉地によって「赤湯」とも呼ばれているのですが、温泉の湯色が赤っぽい色や黄色っぽいのが特徴です。
鉄分が多く含まれていることから貧血や月経困難症・慢性婦人病などといった婦人病系の症状にも効果があります。
温泉に入浴することで保湿効果も高くなるため、肌の水分が逃げづらく美肌効果が期待できるのが嬉しいですね♪
体の芯からポカポカにしてくれる効果の高い含鉄泉が含まれている温泉!
女性特有の病状とともに冷え性改善の効果が期待できる点も大きなメリットなので、ぜひ入浴をおすすめしたいと思います。
以下が含鉄泉の温泉一覧になりますのでチェックしてくださいね。
- 湯村温泉
- 登別温泉
- 剣吉温泉
- 須川温泉
- 新安比温泉
- 鳴子温泉
- 火打崎温泉
- 白沢温泉
含鉄泉は熱を効率的に伝えてくれるので、お湯に浸かるだけで寒い冬でも体の芯から温まることができます!

冷え性のタイプと温泉入浴の注意点解説!

なにを隠そう、冷え性には2つのタイプがあるのをご存じですか?
「生まれつきの体質によって引き起こる冷え性」と「ストレスや過緊張による後天的な冷え性」の2タイプになります。
ストレス社会といわれている現代では、格段に後天的な冷え性の人が増えているのが現実です・・・
冷え性の原因となるひとつに運動不足が挙げられますが、筋力の低下や食生活の乱れなども原因のひとつといわれています。
冷え性の人がまず行う一番の手段としては、温泉の効能によって体質改善や冷えの原因を無くすことが効果的です。
ここでは冷え性のあなたが温泉に入浴する際に、より効果を得られる方法を解説していきますのでぜひご覧ください!
【冷え性体質】の温泉入浴時間
冷え性体質の人は湯船にゆっくりと浸かって体の芯から温めることが重要です。
ですがその入浴方法にもいくつか注意点があって、それぞれに合った方法で入浴することでより効果を発揮できます。
それぞれのポイントを押さえた方法での入浴がより効果的に冷え性の改善に繋がります!
統計で見ると入浴時間には年齢差があり、年齢が上に行けば行くほどに入浴時間が延びるという結果も出ているんですよ。
まずは通常の入浴時間のポイントを2つお伝えしますね。
【疲労回復効果を得る入浴時間】
疲れの原因としては、活性酸素の蓄積がそのひとつといわれている。
その改善方法として血流を改善するにはぬるめのお湯に浸かることが効果的。
- 38から40℃のぬるめのお湯で20分
【ストレス回復効果を得る入浴時間】
ストレス回復には湯船に浸かることそのものがリラックス効果を発揮します。
副交感神経を優位にすることでメンタルバランスを整える効果があり。
湯に浸かることで浮力によって筋肉の緊張もほぐれ心身ともに改善の効果が望めます。
- 38から40℃のぬるめのお湯で20分
基本的に熱めよりもぬるめのお湯に浸かるほうが体の芯まで温まりより保温時間が持続しやすいといえます。
温熱効果として意識して欲しいのは、「首」「お腹」「背中」「腰」「ふくらはぎ」「足首」を温めること。
特に背中や足首などは冷えにも効果が出やすいのでしっかりと温めることで効果を実感できるでしょう。
また、気温の低い秋冬は40℃くらいのぬるめで10から15分・春先など気温が上がる時期には39℃のお湯に10から15分浸かるのがベスト。
ぬるめのお湯に入ることで副交感神経が優位となるので、「温熱効果」を得るにはおすすめです。
次に、温泉入浴での注意点を5つご紹介します。
温泉というだけでなんだかほっこりリラックスした気分になれますよね♪
上記の項目を参考にして冷え性を改善してくれる温泉にぜひ入浴してくださいね♪
温泉で試したいおすすめの【部分浴】解説!
「部位浴」や「半身浴」などの入浴方法は、温泉の泉質効果と相まってさまざまな改善効果が期待できます。
「副交感神経」が優位になり血管が促進されたり、体の冷えを取り除いてくれたり良いこと尽くしですね。
体質的な冷え性も、後天的な冷え性も温泉の効果の恩恵を受ければ辛い症状からも解放されること間違いナシ♪
まずいざ温泉に入ろう!という前にぜひ知っていてほしい部分浴の種類があります。
「かぶり湯」「打たせ湯」「腰湯」「足浴」「鯨噴浴」「歩行浴」の5種が一般的なんですが・・・
呼び名を聞いてなんとなくイメージしやすいものもあれば、頭にはてなが出てしまう入浴方法もあるはずです。
そこでここからは、あなたに知識として覚えて貰えるようにひとつづつ解説していきますね♪
かぶり湯
頭や首筋などに温泉をかける方法になります。
血圧上昇の防止や脳貧血予防にも効果が得られます。
打たせ湯
滝のように落下している温泉を肩や首筋・腰などに打たせることで筋肉のこわばりを和らげて肩こり・腰痛解消になる。
腰湯・足浴
腰の下または足の部分だけを温泉に浸けることで冷え性や下肢の血流循環を良くします。
全身浴と比べて体力的に弱っている人でも試しやすい入浴方法になります。
鯨噴浴
打たせ湯ではかかりづらい部分にかける方法になります。
温泉を上向きに噴射させて体の部位を温めることで冷え性や痔に効果あり。
歩行浴
温泉部位浴と運動療法の併用効果が期待できる方法です。
ひざ下までの深さの温泉を素足で歩くことで自律神経や冷え性に効果があります。
「部分浴」には手浴や座浴といった体の部位だけを温泉に浸かる方法もあるって聞いたよ!
部分浴は、ただ体を拭くだけよりも汚れが落ちやすくなり血行促進にもなります。
安眠効果やリラックスの効果もあるので、温泉宿に宿泊の際はお休み前のもうひと風呂にいいですね♪
代謝アップや血流促進は冷え性にとっては最大の改善方法といえますよ!
冷え性に効く食べ物
冷え性には外側から体を温めていくのもベストな方法といえますが、内面からもアプローチしていきましょう!
普段から意識的に体を温める食べ物を進んで摂りませんか?
- ショウガ
- ネギ
- ニンニク
- 根菜類
- 常温か温かい飲み物を飲む
上記の5点の食材などは冷え性対策としてマストといえますよ!
そして気を付ける点は、健康のために普段何気なく口にしている野菜類なのですが・・・
夏野菜は特に暑い盛りに体温を下げる効果があるものが多いです。
トマトやキュウリなどは特にその一例になりますが、実はコーヒーや緑茶も体を冷やす原因ともいわれています。

冷え性にも効果バツグン!温泉療法で体バランス改善♪

温泉には身体を休める「休養」や健康を保つ「保護」・病気を治す「療養」の3つの養があるのをご存じでしょうか?
そんな3つの養に当てはまる温泉療法には、以下の種類があります!
- 加熱作用
- 浮力・水圧・粘性抵抗
- 化学・薬理作用
- 飲泉
温泉の直接作用には温熱効果があるものが主流となっています。
たとえば温泉の体温上昇効果には体がすぐにポカポカ温まることができるという効能が!
そして併せて温泉の保温効果には熱がなかなか冷めづらいという利点がありますよね?
女性のデリケートな体にとっては天敵である「冷え性」を撃退すべく、温泉療法でしっかりと体を温めてしまいましょう。
温泉療法には体温上昇以外や保温以外にもさまざまな体に良い効果が得られるんです♪
- 血行促進効果
- 鎮痛効果
- 疲労回復
- 傷んだ組織の修復
- 免疫力アップ
- 水圧によるマッサージ効果
- むくみ改善
数多くの効果を発揮してくれる温泉のパワーはまさに万能薬のようなものですね♪
まとめ

- 冷え性に効果のある温泉の泉質は「塩化物泉」「硫黄泉」「二酸化炭素泉」「含鉄泉」
- 冷え性には「生まれつきの体質によって引き起こる冷え性」と「ストレスや過緊張による後天的な冷え性」の2タイプがある
- 温熱効果として意識する点は「首」「お腹」「背中」「腰」「ふくらはぎ」「足首」を温めること
- 温泉の入り方として始めは3から10分程度湯に浸かり、温泉に慣れたら延長すること
- 湯ただれを起こしやすい人は浴後に必ず真水で洗うか温泉成分を拭き取る
- 温泉の部分浴の種類には「かぶり湯」「打たせ湯」「腰湯・足浴」「鯨噴浴」「歩行浴」
- 冷え性には「ショウガ」「ネギ」「ニンニク」「根菜類」「常温か温かい飲み物」を摂ることで体を温めてくれる
- 温泉療法には「加熱作用」「浮力」「水圧」「粘性抵抗」「化学・薬理作用」「飲泉」が挙げられる
- 温泉療法の効果は「血行促進効果」「鎮痛効果」「疲労回復」「傷んだ組織の修復」「免疫力アップ」「水圧によるマッサージ効果」「むくみ改善」
温泉にはさまざまな効能があり、古くから療養を目的とした人々に好まれて活用されてきました。
現代では温泉は旅行の一環であり、疲れを癒しながらのんびりとした時間を過ごすためのものとなっていますよね・・・
温泉の効能は冷え性だけに留まらず泉質によって数えきれないほどの種類があります。
「温泉」という場所があなたにとって、ひとときでも日常の疲れを忘れてほっとできるような空間になってくれたら嬉しく思います♪
