色とりどりの綺麗な紅葉がみたいけど、車椅子で行ける所あるかな?
秋の爽やかな風が吹き始めると山は次々と赤やオレンジに色を染めます。
澄んだ空気の下で見る紅葉はまさに絶景です!
しかし、車椅子での紅葉狩りは難しいと思い諦めてしまっている方もいるのではないでしょうか?
そんなことはありません。
車椅子でもじっくり楽しめる名所や絶景スポットをご紹介していきます。
バリアフリー状況もお伝えしますので紅葉狩りをしっかり堪能できますよ♪
紅葉狩りに出かけましょう!
車椅子で行ける東北の紅葉名所おすすめスポット5選

車椅子で行けそうな紅葉の名所はどこがあるんだろう?
車椅子でも綺麗な紅葉を楽しみたいですよね♪
ここでは車椅子でも行ける東北の紅葉おすすめスポットをご紹介させていただきます。
綺麗な景色に心癒されること間違いなしです!
自然が作り出す美しい紅葉!奥入瀬渓流(青森県)
自然林に囲まれた奥入瀬渓流は、約14km続く散策路にブナやカエデなど様々な樹木が生い茂り、秋には美しい紅葉を見ることができます。
国の特別名勝及び天然記念物にも指定されているのです。
野鳥のさえずりや渓流のせせらぎを聴きながらのお散歩は、心を癒やす時間になるでしょう。
奥入瀬渓流の紅葉は、渓流の左右両方に生い茂るため、車からも遊歩道からも楽しむことができますよ。
木の種類がたくさんあるので、早く色づくものと遅く色づくものがあり、その変化を楽しむことができます。
例年の見頃時期は10月中旬から11月上旬です。
この時期に訪れれば、紅葉の美しさを堪能できます。
バリアフリーの状況ですが奥入瀬渓流は水辺の遊歩道を散策したいところですが、車イスのままスロープなどでアクセス出来る場所はありません。
介護状況にもよりますが車椅子ですと途中の石ケ戸休憩所を起点にされることをおすすめします。
ここには多目的トイレがあり、お車でいらした場合は車イス用の駐車スペースが1台だけですがあります。
ただ、渓流に降りるには階段しかなく20段ほどの遊歩道への階段をおりることになります。
遊歩道は自然をそのまま残しているので、途中、岩や切り株が歩道を妨げていますので車椅子の移動は困難です。
大変な時は無理をせず道路沿いの歩道に降りるだけでも水の流れを感じることができます。
多少は歩ける方や手すりやお手伝いがあれば歩けると言う方でしたら、無理ない範囲でチャレンジしてみてくださいね。
しかし、車椅子から降りることのできない方でも奥入瀬は日本有数の紅葉の名所ですので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
天然記念物指定されている湖!十和田湖(青森県・秋田県)
秋田と青森の県境にある湖です。
十和田湖は約2,000年前の火山活動でできたカルデラ湖です。
カルデラとは火山活動でできた大きな窪地を指します。
自然があふれる十和田八幡平国立公園内にあり、特別名勝地にも指定されている東北屈指の名所ですね。
奥入瀬川が流れ込む美しい藍の水をたたえた神秘の湖と呼ばれています。
この十和田湖の湖岸は急傾斜の原生林に覆われており、ブナ・カエデ・ナラ・マツなどが混生しています。
色鮮やかな紅葉はうっとり見惚れるほどの素晴らしい景色です。
十和田湖の紅葉の見頃は例年10月下旬~11月下旬頃です。
山から十和田湖湖畔にかけて美しく色付き見事な景観が広がります。
十和田湖は駐車場には専用スペースはありませんが、湖畔にバリアフリー対応の宿泊施設あります。
多目的トイレが有り湖周辺に4カ所あります。
十和田湖周辺の休屋地区はフラットで様々なお店があります。
車椅子で遊覧船に乗船し紅葉を楽しむことができますよ。
遊覧船は乗船可能ですがバリアフリーではないため事前連絡することが必要となります。
船からの景色も周りの島や岸辺が色づき、とても美しいですよ。
他にも付近に十和田湖のである乙女の像や十和田神社もありますよ。

見どころはライトアップの紅葉銀河!中尊寺(岩手県)
中尊寺は、岩手県西磐井郡平泉にある天台宗の寺院です。
850年に慈覚大師(じかくだいし)によって開かれ、東北地方における天台宗大本山となっています。
かつて平泉で栄華を誇った奥州藤原氏との関係が深く、奥州藤原氏の墓場として建てられた金色堂を始め、多くの国宝・重要文化財があります。
中尊寺自体も、世界遺産に登録されている名所です。
国宝の金色堂は、1124年(天治元年)に建てられました。
名前の通り、ほぼ全て金箔で覆われている阿弥陀堂で極楽浄土を表しています。
金箔の輝きだけでなく、豪華絢爛な装飾が、極楽浄土の荘厳の世界を表現しています。
現在は、保存のため金色堂は覆堂に覆われていて、ガラス越しに拝観することができますよ。
中尊寺は、紅葉の名所としても有名で赤く染まった境内は格別に美しいです。
秋は大日堂から金色堂への参道沿い、経蔵周辺にあるイロハモミジやヤマモミジが見事に彩られます。
例年、10月下旬頃から色付き始め11月中旬にかけてが紅葉の見頃です。
紅葉の見頃には毎年、ライトアップイベント紅葉銀河が開催されます。
ライトアップされたお堂や参道の紅葉トンネル・弁財天堂など、神秘的な雰囲気に包まれた境内で紅葉絶景を楽しむことができますよ。
バリアフリー状況ですが、多目的トイレは町営中尊寺駐車場、月見坂上、讃衡蔵、かんざん亭(休憩所)にあります。
入り口で貸し出し用の車椅子もあります。
介助式車椅子(5台)・介助式電動車椅子(1台)を用意されています。
利用希望の方は、讃衡蔵窓口に行きましょう。
予約している方が優先とのことです。
金色堂入り口の階段の横に車椅子用のスロープがあります。
讃衡蔵、金色堂エリアはバリアフリーになっていますので車椅子での拝観が可能です。
本堂は向かって左側の門がバリアフリーです。
本堂内に上がる際には数段の階段があり複数名の介助が必要なので注意しましょう。
車椅子での移動が少し難しい所もありますが、とても綺麗な紅葉の名所です。
ライトアップの紅葉も素晴らしいですよ♪
ライトアップで名城を彩る鶴ヶ城(福島)
会津若松のシンボルともいえる鶴ヶ城は、その美しさを引き立てるかのように色鮮やかに彩られます。
今からちょうど150年前の幕末に激戦の舞台となったことで有名な会津若松城ですが、地元では鶴ヶ城と呼ばれ愛されています。
1384年葦名氏が東黒川館を建てて以来1868年戊辰戦争後の開城に至るまで、歴代城主によって受け継がれたお城です。
名称は鶴ヶ城以外に、会津若松城・黒川城・会津城・若松城などが用いられることもあるようです。
近世の城郭は戦国時代の蒲生氏郷によって築かれたものだと言われています。
鶴ヶ城は紅葉の時期になると会津平野を囲む山々のモミジ・サクラ・イチョウなどが色付き始め赤やオレンジに染まり、美しい姿を見せてくれます。
鶴ヶ城もライトアップが施され、城内を照らすライトには植栽用の「彩光色」が使われていてより自然な色調で紅葉や建物を照らし出しています。
そのため、鶴ヶ城のライトアップは柔らかく暖かな風情を感じられます。
赤く色づいた樹木と真っ白い城壁が淡くライトに照らされた姿は圧巻です。
息を飲むような美しい景色を楽しむことができます。
例年、10月下旬頃から11月上旬頃にかけてが紅葉の見頃となります。
バリアフリー状況ですが、現在は天守・門・櫓・長屋などが復元されていて、5層の天守と連なる南走長屋・干飯櫓内は階段のため車椅子での入場が困難となります。
しかし、城址公園内の他の施設はほとんど利用可能です。
車椅子での登城ルートは北出丸口からと三の丸口(東口)からの2つ、それぞれ局所的に坂などの少し大変な箇所がありますが、舗装路が整備されていて本丸までアプローチ可能です。
城内には多目的トイレがあります。
また、駐車場も専用スペースがあります。
観光案内所に行かれると車椅子の貸出ありますよ。
天守閣には登れませんが、紅葉の木の下で足を止めゆっくりと深呼吸してみてはいかがでしょうか。
木々の彩りや秋の風を感じてみてくださいね。
ライトアップされたイチョウが幻想的!あづま総合運動公園(福島)
福島市内で紅葉を楽しみたいなら、あづま総合運動公園がおすすめです。
県営の運動施設が充実していますが、公園内に520mにわたる116本のイチョウ並木があり、黄金に色づいたイチョウ並木は圧巻ですよ。
その景観はまるで映画のワンシーンのような情景です。
例年10月下旬~11月上旬に黄色い絨毯が見れそうです。
一面の黄色が足元に広がる景色は、何度訪れても飽きないほど美しい光景です。
平たんな道が続くので、ベビーカーや車椅子で来ても大丈夫です。
子連れのファミリーやワンちゃんのお散歩などをしている地元の人だけでなく、県内外からもたくさんの人が訪れる人気のスポットです。
公園の周辺にはたくさん駐車場がありますが、一番近い大駐車場が便利です。
10月中旬から11月中旬までライトアップも開催されます。
イチョウの絨毯を踏みしめながらドラマチックな光景を楽しみましょう♪
また、あづま総合運動公園敷地内に福島市民家園があります。
江戸時代中期から明治時代にかけての県北地方の民家や芝居小屋・商人宿・料亭などが復元されている、当時の環境を再現している教育施設です。
こちらはカエデやモミジなど、種類豊富な紅葉が楽しめます。
秋の紅葉シーズンはどこを切り取っても写真映えするところばかりです。
公園の敷地内にあるので、イチョウ並木とセットで訪れてみてはいかがでしょうか。
バリアフリー状況ですが、駐車場に専用スペースが5台あります。
建物の入り口は段差はなくフラットです。
車椅子対応トイレは建物に入って1階 メインアリーナ内・サブアリーナ奥と2階の研修室・トレーニング室前にあります。
メインアリーナ内とサブアリーナ内は土足厳禁です。
上履きに履き替える(車いすタイヤを拭く)必要があります。
少し大変なので注意が必要です。
また、福島市民家園にも車の専用スペースと多目的トイレがあります。
園内は車いすやベビーカーの方が歩きやすいように一部舗装された部分もありますが、砂利道もありますので移動に注意しましょう。
足が不自由でも安心♪座ったまま紅葉ドライブコース情報

紅葉を見たいけど車から降りずに眺められないかな~
やはり車椅子ですと人の目が気になったり、バリアフリーでない道は移動が大変だったりで車から降りずに紅葉を楽しみたい方もいるのではないでしょうか?
ここでは現地に降りずとも、車の中で座ったまま紅葉を楽しめるドライブコースをご紹介します。
それでは見てみましょう♪
八幡平アスピーテライン(岩手県)
八幡平アスピーテラインは岩手県と秋田県にまたがり、八幡平を横断する全長27kmのドライブコースで絶景道路として有名です。
東北地方有数の絶景ドライブルートでも知られ、秋も岩手山の雄大さを感じられるおすすめコースです。
開けているので天気がいい日にはパノラマが楽しめますよ♪
紅葉シーズンは運が良ければ雲海と紅葉のコントラストを観ながらの絶景ドライブを楽しめます。
コース中腹はナナカマド・カエデ・オオカメノキなどの赤や黄の景色が楽しめます。
山頂付近は針葉樹林の緑とダケカンバの黄色が鮮やかで綺麗です。
標高は約1500mとなっており、気温は平地より9℃低いです。
防寒対策はしっかりとして行きましょう。
紅葉シーズンは渋滞しやすいので早い時間に行かれることをおすすめします。
見頃は例年9月下旬〜10月中旬となっています。
八幡平アスピーテラインの入り口に松尾八幡平ビジターセンターがあり、いくつかバリアフリーが整っています。
多目的トイレや車椅子用のスロープがあります。
休憩するのに便利ですね。
少し早い時間にお出かけして絶景を楽しみましょう。
蔵王エコーライン(山形・宮城)
蔵王エコーラインは、蔵王連峰を横断し宮城県と山形県をつなぐ山岳道路です。
秋は赤や黄色に燃える紅葉を愛でながら爽快にドライブができます。
標高差がありますので、山頂付近から麓まで徐々に紅葉が降りてくるため、長く紅葉を楽しめるコースとなっています。
見頃は例年9月下旬から10月下旬となっています。
場所によって紅葉する木々も異なるので長い期間紅葉が楽しめる所がポイントです。
蔵王エコーラインには名所が随所にあります。
蔵王刈田岳山頂付近の御釜、山頂近くから見る紅葉の蔵王連峰は圧巻です。
また、細く3回に流れ落ちる三階滝は落差181m、後鳥帽子岳東面を流れる石子沢から澄川へ三段に落下する滝で、日本の滝百選の一つに選ばれています。
蔵王エコーラインの中盤、入口から約6.5kmの場所に広い駐車場と多目的トイレがあります。
この駐車場は地図には載っていませんので不思議な所ですね。
また、終盤になるとこまくさ駐車場があります。
ここは多目的トイレがあるので車椅子の方やお子様連れでも安心です。
山頂付近から麓まで、紅葉をゆっくり楽しんでください。
鳥海ブルーライン(秋田・山形)
鳥海ブルーラインは山形県と秋田県にまたがる山岳道路で、総延長は34.9kmあります。
日本百名山で知られる鳥海山は、東北の紅葉の名所としても有名です。
標高2,236mの鳥海山はカエデやブナ・ナラ・ナナカマドなどの紅葉が山麓や山一面を染め、紅葉を堪能することができつつ爽快なドライブが楽しめます。
見頃は9月下旬〜10月中旬となっています。
県境付近のヘアピンカーブが続く道はブナの木が多く、ブナと紅葉が独特の景観が楽しめますよ。
秋田県側に鉾立ビジターセンターがあり、多目的トイレがあります。
バリアフリー対応で車椅子の方にも配慮されています。
海抜ゼロから一気に標高1,100mまで駆け上る道はとても爽快ですよ♪
車に乗ったまま楽しめるコースをご紹介しましたがいかがでしょうか。
車に乗ったまま紅葉を見れたら安心ですよね♪
ぜひ車で美しい紅葉とドライブを楽しんでみてくださいね♪

紅葉狩りに疲れたら立ち寄りたい♪バリアフリー対応のレストラン&カフェ

紅葉狩りではしゃいだらお腹すいちゃったな~
紅葉を見た後、少しお腹がすくかもしれません。
疲れた体にここで一息入れてはいかがでしょうか。
紅葉の名所に近く、バリアフリー対応のお店をご紹介します。
どちらのカフェも車椅子対応なので評判のいいお店ですよ。
バリアフリー対応で安心のレストラン&カフェ
奥入瀬渓流や十和田湖に紅葉を見にいらしたのであれば‟マリン・ブルー”に行ってみてはいかがでしょうか。
十和田湖の湖畔にあるアップルパイが人気のボートカフェです。
店内はバリアフリー設計になっていて車椅子でも快適に過ごせます。
美しい景色と共にリラックスして休憩できますよ。
また、十和田湖ホテルのラウンジ花梨もバリアフリールームが完備されています。
十和田湖をイメージしたステンドグラスが輝くラウンジで、セルフサービスで無料コーヒーやごぼう茶を楽しめます。
中尊寺に紅葉を楽しみにいらしたのであれば、中尊寺内にある‟かんざん亭”というおしゃれなカフェがあります。
スロージャズを聴き美しい景色を見ながら、お食事やスイーツを楽しめます。
こちらもバリアフリー対応でトイレも多目的トイレがあります。
鶴ヶ城にいらしたのであれば、鶴ヶ城本丸内にある‟茶室麟閣”があります。
茶室麟閣は鶴ヶ城こと会津若松城の本丸に残る茶室です。
千利休の子、千少庵が建てたとされる茶室は福島県指定重要文化財となっています。
お茶室の見学と綺麗な景色を見ながらお抹茶を楽しむことができますよ。
こちらもバリアフリー対応のカフェでスロープが完備されています。
あづま総合運動公園
あづま総合運動公園にいらしたのでしたら、公園敷地内の福島市民家園内に‟にぎ和伊カフェむろいし”があります。
和食とイタリアンのお店です。
福島の郷土食や和洋折衷のお料理、美味しい旬のフルーツを使ったデザートやドリンクがありますよ。
こちらもバリアフリー対応のカフェで車椅子の方も利用しやすい設計になっています。
紅葉狩りで少し疲れた時は一休みしてみましょう。

まとめ

- 車椅子でも行ける紅葉の名所は、奥入瀬渓流(青森)・十和田湖(青森・岩手)・中尊寺(岩手)・鶴ヶ城(福島)・あづま総合運動公園(福島)
- 車から降りずに紅葉を楽しめるドライブコースは、八幡平アスピーテライン(岩手県)・蔵王エコーライン(山形・宮城)・鳥海ブルーライン(秋田・山形)
- ドライブコースの紅葉の見頃はいづれも概ね9月下旬~10月下旬
- バリアフリー対応のレストラン&カフェは、マリン・ブルー(青森・岩手)・かんざん亭(岩手)・茶室麟閣(福島)・にぎ和伊カフェむろいし(福島)
いかがでしたか?
今回ご紹介した車椅子でも楽しめる紅葉狩りの名所は絶景ばかりです。
この秋、綺麗な景色に心癒されてくださいね♪
