車椅子でも安心してお花見を楽しめるバリアフリーお花見スポットをご紹介します!今回は富山、石川、福井の北陸3県に絞って徹底解説します!!
車椅子ユーザーだけど満開の桜を見に行きたい人や、足の不自由な家族とお花見に行きたい人などに必見の内容です!
車椅子ユーザーと一緒にお花見に行く時には「バリアフリー対応してるお花見スポットってどこ?」「バリアフリートイレは近くにある?」などわからないことが多くて調べるのも一苦労ですよね。
しっかりと調べずに出発してしまうと、車椅子で通れないなどお花見会場に到着してから困ってしまうこともありえます。
この記事では、各お花見スポットの魅力やアクセス方法、入園料など必要な情報を詳しくまとめました。車椅子で行く時の具体的な流れがイメージできます!
車椅子でも足が不自由でも諦めずに春の素敵な思い出を作りにいきましょう♪
富山県の車椅子で行けるお花見スポット

あさひ舟川「春の四重奏」
あさひ舟川「春の四重奏」は、富山県朝日町で毎年春に開催される桜のイベントです。
イベントの開催期間は桜の開花状況によりますが、4月中の2週間程度です。
あさひ舟川「春の四重奏」では舟川の両岸に広がる桜並木の他に、チューリップ、菜の花を一度に楽しむことができます!さらに背景には残雪の朝日岳を望むことができて絶景!!
桜・チューリップ・菜の花・朝日岳の四重奏の景色はここでしか見られない春爛漫の美しい眺めですよ!!
チューリップは富山県の「県の花」!富山らしい春の景色ですね♪
車椅子ユーザーがあさひ舟川「春の四重奏」にアクセスする方法
車椅子ユーザーや足の不自由な方は自家用車での来場がラクです!
イベント期間中は周辺の道路が渋滞しますが、公共交通機関を使っての来場は少し大変かも。
土日を避けて平日に自家用車でアクセスすると快適にお花見を楽しめますよ♪
ちなみに月・金曜日は混みやすいので火・水・木曜日がおすすめです!
混雑を避けるために平日がおすすめなのは分かったけど、都合がつかないかも…。土日に行くのは難しい?
分かります、仕事などで平日は難しい人もいますよね!土日に来場する場合もご説明します!
土日は周辺道路や会場の桜並木は混雑するかもしれませんが、もちろん来場することは可能です!
車椅子ユーザーや足の不自由な人が土日に来場する場合、一般の人とアクセス方法が異なるので注意が必要です。
会場の桜並木近くには3カ所の駐車場があります。平日はだれでも停めることができるのですが、土日は一般の人は車両の進入を制限されて利用することができません。少し離れた駐車場から専用シャトルバスに乗ることになります。
しかし、車椅子ユーザーや足の不自由な人は土日でも変更なく会場近くに駐車することができます!
バリアフリートイレは近くの舟川新公民館にあり無理なく利用できます。
【開催時期】
例年4月上旬から中旬(桜の開花に合わせて)
【アクセス】
車で北陸自動車道朝日ICから約5分
【協力金】
500円(桜並木保護活動へ)
【その他】
営業時間は特に決められていません
富山県中央植物園
富山県中央植物園は富山市にある植物園で、5000種類以上の植物が展示されている広い植物園です。
桜の名所としても有名で、園内の桜の種類はなんと約120種類!さまざまな桜があるので、3月下旬~4月下旬まで1ヶ月以上桜を楽しめるのが魅力です♪
そのなかでも見どころなのは桜トンネル!ソメイヨシノで作られた約300mにわたる桜並木は、満開時に訪れると圧巻の美しさです!
さくらまつりで春を満喫!
富山県中央植物園では、桜の開花時期に合わせて、3月下旬から4月上旬の4日間にわたってさくらまつりが開催され、多くの人で賑わいます。
さくらまつりでは桜に関する展示やコンサート、クイズラリーなど楽しい企画がたくさん!
特に、18時~21時に行われる桜のライトアップは必見で、池に映る逆さ桜の幻想的な光景を楽しめます。
日も暮れて肌寒くなることもありますのでブランケットなど用意しておくと安心です!
車椅子ユーザーが富山県中央植物園にアクセスする方法
富山県中央植物園は高速道路のICや富山市の中心部から車で15分と好アクセスなので、他のお出かけスポットと併せて訪れやすいです。
駐車場には障がい者用のスペースも用意されていますよ!
一方、公共交通機関でアクセスする場合は、富山地鉄バスに乗る必要があります。
富山地方鉄道では車椅子のまま乗車できるノンステップバスが導入されているので、事前に日時や乗降区間を連絡しておきましょう。
富山県中央植物園のバリアフリー情報!車椅子でも安心してお花見できる
富山県中央植物園は車椅子ユーザーでも快適に過ごせるようにバリアフリー対応が充実しています!
まず、入園口では貸出車椅子が15台用意されていて、必要な人は借りることができます。ただし、貸出の予約は受け付けていないので注意してくださいね。
また、建物は車椅子対応のエレベーターで移動できて、園内にはスロープが設置されています。
その他、園内には何ヶ所かバリアフリートイレや休憩所もあり、車椅子ユーザーや足の不自由な方でも安心してお花見することができます
富山県中央植物園の入園料について、桜の開花時期は通常大人1人500円です。(さくらまつりは特別料金200円)
ただし、身体障がい者手帳・精神障がい者手帳・療育手帳の所持者とその介護者1名は無料になりますので、手帳を必ず持っていくようにしてくださいね!
【お花見シーズンの営業時間】
9:00~17:00(最終入園は16:30)
※さくらまつり期間の4日間は21:30まで開園
【休園日】
毎週木曜日(祝日の場合は開園)
年末年始(12月28日〜1月4日)
【アクセス】
JR富山駅から富山地鉄バスで「中央植物園口」下車、徒歩約15分
北陸自動車道富山ICから車で約15分
【入園料】
大人500円(12月~2月は300円)
※高校生以下・70歳以上は通年無料
※身体障がい者手帳・精神障がい者手帳・療育手帳の所持者とその介護者1名は無料
※さくらまつり 大人200円
※支払いは現金のみなので注意

石川県の車椅子で行けるお花見スポット

兼六園
兼六園は、金沢市の代表的な観光地で、お花見スポットとしても人気の場所です。
特に「兼六園菊桜」や「兼六園熊谷桜」などの全国的にも珍しい桜の品種があり、必見です!
また、霞ヶ池や徽軫灯籠(ことじとうろう)、唐崎松などの名所は、桜との美しいコントラストを楽しめる写真スポットですよ!
桜の開花時期は例年4月上旬から下旬。特に4月中旬には多くの桜が満開となります。この時期には、ライトアップイベントも行われ、夜桜を楽しむことができますよ!
通常、兼六園に入るには入園料がかかります。しかし、毎年観桜期の1週間は無料開放されています!(開花時期により毎年変わります)
車椅子ユーザーが兼六園に訪れるなら車かタクシー
車椅子ユーザーや足が不自由な人が兼六園に訪れるなら、アクセス方法は車かタクシーがおすすめです!
兼六園にはバリアフリー推奨ルートが設定されていて、その入り口としておすすめなのが石川県立伝統産業工芸館近くにある小立野料金所です。
石川県立伝統産業工芸館には障がい者用駐車場があるので、車でアクセスする場合はそちらを利用できます。
事前に伝統産業工芸館(電話:076-262-2020)の事務所に電話で連絡しておきましょう。
ちなみに兼六園へは石川県立伝統産業工芸館から直接入ることができますよ!
バリアフリー推奨ルートに沿ってお花見するのがおすすめ
兼六園は園内に急な坂や狭い道が多く、車椅子ユーザー向けにバリアフリー推奨コースが設定されています。
引用:兼六園バリアフリー情報
バリアフリー推奨ルートは石川県立伝統産業工芸館付近の小立野料金所から園内に入り、霞ヶ池を一周するルートで所要時間は約40分となっています。
ただし、バリアフリー推奨ルートにも小さな段差や未舗装路、坂道があるので介助者がいると安心です!
ちなみに、兼六園入り口の小立野料金所では車椅子の貸出もできますよ。(無料・事前予約不要)
また、園内にはバリアフリートイレがいくつかありますが、バリアフリー推奨コース沿いにあるのは小立野料金所付近の1カ所だけです。
途中であわてることがないように兼六園に入る前にトイレを済ませておくと安心ですよ。
【お花見シーズンの営業時間】
7:00~18:00(最終入園は17:30)
【休園日】
年中無休
【アクセス】
北陸自動車道金沢森本ICから車で約20分
金沢駅から車で約15分
【入園料】
大人(18歳以上)320円
子供(6歳から17歳)100円
65歳以上無料(身分証明書の提示が必要)
※身体障害者手帳、精神障害保健福祉手帳、療育手帳を見せると本人と介護者1名が入園料免除
※毎週土日は石川県民は無料。免許証や身分証明書など、県民であることが証明できるものが必要
※観桜期の1週間は無料開放。(開花の時期によって毎年変わります)
卯辰山公園
卯辰山公園は石川県金沢市にあり、標高が少し高いので金沢市街や日本海、白山連峰を一望できるお花見スポットです!
公園内には主にソメイヨシノ、八重桜、しだれ桜が植えられていて、桜の見頃は例年4月上旬から中旬ごろです。
卯辰山公園の中でもお花見におすすめなのが、特に「四百年の森」と呼ばれるエリアです!
この「四百年の森」は卯辰山公園のちょっと奥まったところにありますが、遊歩道が整備されていて車椅子ユーザーや足が不自由な方でも安心して散策することができますよ!
東屋があり、お弁当を広げながらお花見をするのもOK!
車椅子ユーザーの卯辰山公園へのアクセスは車がおすすめ
車椅子ユーザーや足が不自由な人が卯辰山公園へアクセスするなら車がおすすめです!
バスに乗れば公共交通機関でも卯辰山公園には行くことができますが、四百年の森エリアまで15分以上歩く必要があり、少し大変です。
車なら四百年の森エリア近くの駐車場に停めることができるので車椅子ユーザーや介助者の負担が少なく済みます。
駐車場は公園内にいくつかありますが、卯辰山公園運動場駐車場に駐車してくださいね。
運動場のトイレは今年改修が終わったばかりで、バリアフリーに対応していて安心です!
【アクセス】
JR金沢駅から北鉄バスで約20分、望湖台バス停下車後、徒歩約1分
(ただし、ここから四百年の森エリアまで徒歩15分)
北陸自動車道金沢東ICから約15分
【その他】
入園無料、24時間開放

福井県の車椅子で行けるお花見スポット

足羽川桜並木
足羽川桜並木は福井県福井市に位置する桜の名所です。
その見どころは壮大な桜のトンネル!約600本の桜が植えられており、全長はなんと約2.2km!!
桜の種類は主にソメイヨシノで、見頃は3月下旬から4月中旬です。
桜の開花期間中には夜間のライトアップが行われ、18時~22時に桜が美しく照らされます。
また、足羽川桜並木には、期間中のみバリアフリー対応の仮設トイレも設置されるので安心してお花見ができますよ!
ふくい桜まつりは地域の一大イベント!
足羽川桜並木といえば「ふくい桜まつり」です!
このお祭りは毎年、桜の開花に合わせて開催されるもので、足羽川桜並木以外にも足羽山公園、福井市中央公園などでもライトアップなどが行われる地域の一大イベント!
桜のライトアップや、屋台の出店、花火の打ち上げなど楽しい企画が満載です!
車椅子ユーザーが足羽川桜並木にアクセスする方法
足羽川桜並木へのアクセスは周辺道路の渋滞を考えると公共交通機関がおすすめ。JR福井駅から徒歩で約15分で行けます。
ただし、高齢者などで車移動の方が負担が少ないという場合は車で行っても大丈夫です!
車で行く場合、駐車場は観桜期のみ開設されている花月橋臨時駐車場(駐車台数180台)がおすすめ。一般車1台1000円と有料にはなってしまいますが、ここが足羽川桜並木に最も近い駐車場です。
花月橋臨時駐車場には約10台分のハートフル専用パーキングがあり、車椅子ユーザーや足が不自由な人が優先的に駐車しやすいようになっています!
ハートフル専用パーキングとは、身体障がい者専用の駐車スペース。福井県が発行する「ハートフル専用パーキング利用証」を持っていれば駐車することができます!
ただし、予約はできないので、満車になった場合は、一般の駐車場へ案内されることになります。
繰り返しになりますが、ふくい桜まつりの時期は、観光客が多く集まり、周辺の道路も渋滞します。
アクセス方法は車椅子ユーザーや高齢者の体調や、天候などをよく考慮して決めましょう!

まとめ
- 北陸には車椅子ユーザーや足が不自由な人でも安心してお花見を楽しめるスポットがいくつかある
- あさひ舟川「春の四重奏」は、桜・チューリップ・菜の花・朝日岳を一度に望む美しい眺め
- 富山県中央植物園は桜の種類が多く、1ヶ月以上桜を楽しめる富山の名所
- 富山県中央植物園のさくらまつりでは夜桜のライトアップが必見
- 兼六園には「兼六園菊桜」や「兼六園熊谷桜」などの全国的にも珍しい桜の品種がある
- 兼六園には車椅子ユーザーや足が不自由な人に向けてバリアフリー推奨ルートがある
- 卯辰山公園の「四百年の森」エリアは遊歩道が整備されていて、車椅子ユーザーや足が不自由な方でも安心して散策できる穴場のお花見スポット
- 足羽川桜並木は福井駅から徒歩15分と好アクセスのお花見スポット
- 地域の一大イベント「ふくい桜まつり」では桜のライトアップや、屋台の出店、花火の打ち上げなど楽しい企画が満載
北陸のバリアフリー対応のお花見スポットはいかがでしたか?
車椅子での移動は大変なことも多いかもしれませんが、しっかりと事前に調べて準備をすればお花見を満喫することができます!
満開の桜を見られる時期は短いので、美しい時期を逃さず、お花見を楽しんでくださいね!