車椅子で楽しむ秋の紅葉!北陸のバリアフリー穴場スポット完全ガイド

車椅子でも安心して紅葉を楽しめる、北陸のバリアフリー穴場スポットを3つご紹介します！

観光地への行き方に困らないよう、車椅子対応の駐車場やトイレの有無、予約が必要なものについてもお伝えします。

車椅子利用者と一緒に紅葉狩りに行きたいけれども「バリアフリーに対応しているかわからない」「バリアフリートイレの場所など下調べが大変」という悩みありますよね。

きちんと調べずに出発してしまうと、車椅子で通れないなど到着してから困ってしまうこともありえます。

この記事では、北陸の紅葉スポットとして有名な黒部峡谷、九頭竜湖、兼六園についてバリアフリー情報をまとめました。

この記事を読めば、紅葉スポットへ出かける際の具体的な流れがイメージできるように詳しくまとめたので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね！

車椅子利用者と紅葉狩りにいくときに確認したいこと

車椅子で紅葉名所に行く時にはどんなことに気をつけたらよいかお伝えします！

観光スポットのバリアフリー情報を確認する

車椅子利用者が観光地へ行く場合は、現地の情報を事前に調べておくことが大切です。

紅葉スポットへ行く時の服装や準備物

車椅子で行くバリアフリー穴場紅葉スポット【富山県黒部峡谷】

黒部峡谷は車椅子利用者でもトロッコ電車に乗って紅葉を楽しむことができる穴場のバリアフリー紅葉スポットです！

富山県黒部市に位置する黒部峡谷は日本一深いV字峡谷が大迫力の観光スポットで紅葉の名所として人気です。

黒部峡谷で紅葉を楽しむ手段として有名なのが「黒部峡谷トロッコ電車」。

深く刻み込んだ峡谷の迫力ある絶景を楽しむことができます。

紅葉の見頃は例年10月下旬から11月中旬で、この時期の黒部川のエメラルドグリーンと山一面の紅葉のコントラストはまさに絶景ですよ！

トロッコ電車の運行ルートと周辺の散策状況

トロッコ電車は宇奈月駅を出発して、黒薙駅、笹平駅、猫又駅、釣鐘駅、終点の欅平駅の順で運行します。

ちなみに宇奈月駅から終点の欅平駅までの乗車時間は約1時間20分。

いくつかの駅では途中下車して周辺を散策することができるのですが、車椅子での散策は限定される場所が多いようです。

このように車椅子で散策ができるのは宇奈月駅と欅平駅の駅前広場に限られますね。

個人的には、トロッコ電車からの眺めで紅葉は十分楽しめるので、散策はどうしてもしたいという人だけでもいいかなと思います。

車椅子の方が高齢だったり持病を患っていたりする場合も多いと思うので、体力を考慮して無理のない範囲でスケジュールを組むのがおすすめです！

車椅子専用席のある客車を予約しよう！

黒部峡谷に訪れる日程を決めたらトロッコ電車の席を予約しましょう。

リラックスタイプのバリアフリー客車を予約しよう

黒部峡谷のトロッコ電車は車両タイプが2種類あります。

• 窓がないオープンタイプの普通客車
• 窓付きのリラックス客車

車椅子で利用するならリラックス客車ですが、その中でも乗降口を拡大したバリアフリータイプの客車がおすすめです。

このバリアフリータイプの客車は出発時間が限られているので、詳しくは黒部峡谷鉄道営業センター（電話：0765-62-1011）に問い合わせてみてくださいね。

ちなみに予約は乗車日の3ヶ月前からできます。

紅葉シーズンは毎年混み合うので日程を決めたら早めに予約することをおすすめします！

障がい者割引の手続きも忘れずに!

「身体障がい者手帳」、「療育手帳」および「精神障がい者保健福祉手帳」を持っている人は障がい者割引を受けられます。

電話予約の時に伝えておけば、乗車券引換えの際に窓口で手帳を提示することで受けられますので、忘れないようにチェックしておいてくださいね！

※電車の予約はネットからでも行えますが、バリアフリータイプの客車を利用するためには電話予約がおすすめです。

車椅子利用者がトロッコ電車に乗るまでの当日の流れ

車椅子利用者がトロッコ電車に乗るまでの当日の流れは次のとおりです。

宇奈月駅までのアクセス

①車でのアクセス

北陸自動車道　黒部ICから約20分

でトロッコ電車出発地点の黒部峡谷鉄道宇奈月駅に到着します。

宇奈月駅には有料駐車場があり、普通車は1日1,000円で停めることができますよ。

駅正面には障がい者用駐車場があるので、車椅子の人は利用しましょう。

②電車でのアクセス

まず、富山地方鉄道で宇奈月温泉駅にアクセスします。

そこから徒歩5分ほどで黒部峡谷鉄道宇奈月駅に到着できます。

入場手続き

20分前までには窓口での乗車手続きを終えるようにしましょう。

紅葉シーズンは混雑が予想されること、特に車椅子利用の場合は移動に時間がかかることを考慮すると時間に余裕を持った行動がおすすめです！

駅に到着したら、駅員に車椅子の利用を伝えてくださいね。早めの入場をサポートしてもらえます。

障がい者割引を受ける際は、窓口での乗車券引き換え時に「障がい者手帳」が必要になるので忘れないようにしましょう。

（あらかじめ電話予約時に障がい者割引を利用する旨を伝えておいてくださいね！）

宇奈月駅内はバリアフリーに対応しており、エレベーターや障がい者用トイレなどの設備が整っているので車椅子の人でも安心して利用できますよ。

バリアフリートイレがあるのは宇奈月駅と欅平駅

宇奈月駅には1階、2階にそれぞれバリアフリートイレがあります。

その他、欅平駅には改札の外、駅前広場の近くにバリアフリートイレがあります。

黒部峡谷は山間部に位置しているので平野部より寒いです。

トロッコ電車に乗る前にトイレを済ませておくようにしましょう。

※現在、2024年能登半島地震の影響により欅平駅への運行は行っておりません。

車椅子で行くバリアフリー穴場紅葉スポット【福井県九頭竜湖】

九頭竜湖は紅葉ドライブにおすすめのスポット！車を降りて周辺を散策することもできます！

福井県大野市に位置する九頭竜湖（くずりゅうこ）は周囲を山々に囲まれた標高約600mの湖で、福井県有数の紅葉スポットです。

九頭竜湖は、ダムが川をせき止めたことによってできた人口湖で、その広さは890ヘクタール。東京ドームに換算すると約193個分だそうです！

また、九頭竜湖の見どころのひとつに「夢のかけはし」と呼ばれる箱ヶ瀬橋があります。

瀬戸大橋のプロトタイプとして建設された箱ヶ瀬橋は美しく、周辺の自然の風景に溶け込んでいます。橋から紅葉を楽しむこともおすすめですよ。

九頭竜湖の紅葉は毎年10月末ごろが見ごろです。

この時期には盛大な紅葉まつりも開催されるので興味のある人はぜひ訪れてみてください！

九頭竜湖へ行くなら車がおすすめ!周辺には駐車場も充実!

九頭竜湖周辺は人気のドライブコースなので車でのアクセスがおすすめです。

九頭竜湖へのアクセス方法

①車でのアクセス

• 中部縦貫自動車道　九頭竜ICから15分
• 東海北陸自動車道　白鳥JCTから10分（中部縦貫道油坂峠道路経由）

車でのアクセスの場合、周辺で利用できる駐車場は次のとおりです。

道の駅九頭竜	JR九頭竜湖駅に隣接している施設。 約70台停められる無料駐車場があり、身障者用駐車場も2台分用意されています。 ただ、九頭竜湖まではさらにここから車で10分ほどかかるので少し不便かもしれません。
周辺の無料駐車場	九頭竜湖周辺には無料で使える駐車場がいくつかあるようです。 調べてみたところ、具体的な場所や詳細は公表されていないようなので実際に現地での案内や標識で確認してくださいね。

②電車でのアクセス

JR福井駅から越美北線で九頭竜湖駅まで約1時間30分。

そこから九頭竜湖へ行くためにはタクシーなどの利用が必要になります。

到着地点にもよりますが、タクシーで10～20分くらいでしょう。

九頭竜湖周辺は紅葉ドライブがおすすめ

九頭竜湖はとても広く、湖に沿って国道が走っているので、ドライブで紅葉を楽しむこともできます。

湖沿いの国道158号線を走ったり、夢のかけはし（箱ヶ瀬橋）を渡ったりすると澄んだ空気と美しい景観を感じられてとても気持ちの良いドライブになりそうですね♪

これなら車椅子利用者でも安心して紅葉狩りを楽しむことができます。

また、九頭竜湖周辺は平坦な道が多いので、車椅子利用者でも安心して散策できます。

ドライブの途中で車を停めて周辺を少し歩いてみてもいいかもしれません。

九頭竜湖周辺のバリアフリー情報

JR九頭竜駅構内にバリアフリートイレの設置はありませんが、隣接する道の駅九頭竜にはバリアフリートイレが設置されています。

施設には入口にスロープも設置されているので車椅子の人でも安心して利用できます。

九頭竜湖へ行く前に、道の駅によってトイレを済ませておくとよいでしょう。

九頭竜紅葉まつりもおすすめ

毎年、紅葉シーズンになると九頭竜湖近くで「九頭竜紅葉まつり」が開催されます。

手打ち蕎麦や九頭竜まいたけなどの秋のグルメを堪能したり、ステージイベントや体験コーナーを楽しめる盛りだくさんの内容です。

お祭りの期間中はJR福井駅からの臨時電車や、JR九頭竜湖駅などから無料シャトルバスが運行しているので公共交通機関でもアクセスしやすいですよ♪

もちろん車でのアクセスも可能ですが、道路や駐車場が混雑するかもしれないということは念頭に置いておきましょう。

車椅子で行くバリアフリー穴場紅葉スポット【石川県兼六園】

兼六園は車椅子の人でも安心して観光できるようにバリアフリー対応がきちんとされており、安心して紅葉狩りを楽しむことができます！

石川県金沢市に位置する兼六園は日本三名園の一つで、四季折々の美しい景観が有名です。

紅葉の見ごろは例年11月上旬～11月下旬ごろで、この時期には兼六園の冬の代名詞、雪吊りの作業が行われています。

ライトアップの日時に合わせて訪れることができたら、紅葉＆雪吊り＆ライトアップの贅沢な景色がみられるかもしれません。

兼六園へのアクセスは車かタクシーがおすすめ!

車椅子利用者が兼六園へ訪れるなら車かタクシーのアクセスがおすすめですよ。

後ほど紹介しますが、兼六園にはバリアフリー推奨ルートがあり、その入り口としておすすめなのが石川県立伝統産業工芸館近くにある小立野料金所です。

快適に紅葉鑑賞を楽しむために入口は間違えないようにしましょう。

①車でのアクセス

• 北陸自動車道　金沢西ICから約30分
• 北陸自動車道　金沢東ICから約30分
• 北陸自動車道　金沢森本ICから約20分

車椅子の人が利用できる身障者用の駐車場は石川県立伝統産業工芸館にあります。

事前に伝統産業工芸館（電話：076-262-2020）の事務所に電話で伝えておいてくださいね。

ちなみに兼六園へは石川県立伝統産業工芸館から直接入ることができますよ。

②タクシーでのアクセス

金沢駅から約10分
（※石川県立伝統産業工芸館近く、小立野料金所周辺で降りるようにしましょう）

兼六園を車椅子で散策するならバリアフリー推奨ルートを使おう

兼六園は園内に急な坂や狭い道が多く、車椅子の人向けにバリアフリー推奨コースが設定されています。

このコースは石川県立伝統産業工芸館付近の小立野料金所から園内に入り、霞ヶ池を一周するルートで所要時間は約40分となっています。

ただし、このルートにも小さな段差や未舗装路はあるので介助者がいると安心です。

できれば車いす補助器具（アクロ・ジンリキ）を準備しておきましょう。

また、坂道が多いので車椅子の操作には十分注意してくださいね。

必要なら車椅子の無料レンタルも

兼六園ではいくつかの料金所で車椅子の貸し出しを行っています。（無料・事前予約不要）

バリアフリー推奨コース入口の小立野料金所でも車椅子を借りることができますよ。

車椅子の貸し出しを行っている料金所はこちら

バリアフリートイレは兼六園入り口にある

園内には数か所、バリアフリートイレが設置されており、車椅子利用者も安心して利用できます。

ただし、バリアフリー推奨コース沿いにあるのは小立野料金所付近の1カ所だけなので、兼六

園に入る前にトイレは済ませておくと安心でしょう。

入場料と開園時間。障がい者割引も忘れずに

• 入場料は大人320円、小人（6歳～18歳）100円
• 身体障害者手帳、精神障害保健福祉手帳、療育手帳を見せると本人と介護者1名が入園料免除になります
• 開園時間は時期によって異なりますが、紅葉シーズンは8:00～17:00 （最終入園16:30）
• 紅葉期などライトアップ（夜間開園）を行っている時期もあります

まとめ

• 黒部峡谷、九頭竜湖、兼六園は北陸で有名な紅葉スポットであり、車椅子利用者でも安心して紅葉を楽しむことができる
• 紅葉スポットへ行くときは観光地のバリアフリー情報の確認をしてから出発するのがおすすめ
• 富山県の黒部峡谷はトロッコ電車に乗って峡谷と紅葉を楽しめる
• 黒部峡谷のトロッコ電車に乗るときはバリアフリー客車を事前に電話で予約しよう
• 福井県の九頭竜湖は紅葉ドライブがおすすめの観光地
• 九頭竜湖周辺でバリアフリー対応がされている施設は道の駅九頭竜
• 石川県の兼六園は車かタクシーでのアクセスがおすすめ
• 兼六園内は段差や坂道が多いので、散策するときはバリアフリー推奨ルートを使おう

北陸の紅葉狩りにおすすめのバリアフリー穴場スポットをご紹介しました。

どの紅葉スポットも注意すべき点を押さえておけば車椅子でも安心して紅葉を楽しむことができますよ。

しっかり準備して安全な旅を楽しんでくださいね！

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